布花はお師匠の山上るい氏が確立されたジャンルです。
真っ白な布から花びらや葉の色を染め、コテを使って花びらなどをつくり上げる創造の花。
オリジナルの色違いが特徴のアートです。
花をつくりたい・・・という漠然とした想いを胸に、ふと偶然目にした小さなリースの、その独特な色遣いに導かれるように布花の世界へ足を踏み入れました。それから生花やドライフラワーにはない、布花だけの魅力に魅了され続けて花づくりをしています。
生花やドライフラワーにはない布花だけの魅力とは…。
それは、“花の一瞬”を再現できること。
花には、いろいろな表情があります。
咲く直前の、生命がこぼれ落ちんばかりの繊細さや、少しずつ枯れていくときの哀愁や、
同じものはひとつとしてないひとつひとつの花や葉の形。
葉の少し枯れている様子や花びらの微妙な色の違いなど、自分なりに感じたまま表現しています。
そして布花は、単に布で出来ているから布花というのではなく、創りあげるプロセスに込める想いが、
その花色や表情となっていきます。
花や人を想って、時には無心に。
ぎゅっと凝縮された色合いからほっと心和むような優しい色合いは、本物にあるようで、ない色合い。
それは、イメージしてつくる花だからこその色遣いです。
生地の持つ温かな風合いを生かし染め上げてつくられた布花は、
長い年月の間には微妙な色の変化がありますが、それはまるで一緒に歳を重ねるように
愛おしいものとなりいつまでも見る人の目と心を楽しませてくれることも魅力の一つです。
つくる花という固定観念にとらわれず幻想的なイマジネーションの持てる創造力から
人の心を動かす感動の花をめざして“心彩る幸の花”が布花フルクルールのコンセプトです。